カジノが住宅価格に与える影響とは?
不動産業界にいるのでもない限り、こうしたことについて考えたことはないかもしれません。しかし、最近発表された統計によると、ランドベースのカジノやその他の実店舗型のギャンブル施設は、住宅価格に大きな影響を与える可能性があることが分かっています。もちろん、こうした影響は地域によって大きく異なり、マイナスの影響を与える場合から、大きなプラスの影響を与える場合まで様々です。では、実際にはどのような影響があるのか、次にご説明します。
ラスベガスの例
カジノが立ち並ぶ都市といえば、ラスベガスほど良い例はありません。100以上のカジノがあり、50万人以上の人口を抱えるこの都市は、世界のギャンブルの中心地です。誇張を抜きにして、都市の経済全体がカジノやギャンブルを中心に発展しています。
もしラスベガスからカジノがなくなれば、この都市は今とはまったく違う姿になるでしょう。そして、砂漠の真ん中にあるアパートや家がこれほどまでに高いのは、おそらくカジノがあるからこそです。需要は常に高く、街は年間を通して観光客で賑わっています。
パチンコ店
通常パチンコ店は、バスや電車、地下鉄の主要な駅の近くにあることが多く、言い換えれば、ほとんどのパチンコ店は地価が最も高い場所にあるということになります。もちろん、それだけで不動産価格が高いというわけではありませんが、それが一因ではあります。
住宅地におけるカジノ
住宅地にカジノがあるケースでは事情がやや異なり、ほとんどの場合で不動産価格は下落します。まず、カジノがあると、通常であれば他のエリアで時間を過ごすであろう人たちが大勢集まってきます。また、交通渋滞が頻繁に起こるようになります。さらに、犯罪率が上がることも考えられます。犯罪が多発するエリアに住みたいと思う人はいませんよね。
オンラインへの移行
ランドベースのカジノの運営は以前にもまして複雑化しているため、事業者の多くはオンラインへの切り替えを進めています。すなわち、オンラインカジノの数はこれまでにないほど増えており、現在の危機的な経済状況にもかかわらず成長を続けています。現在の傾向がしばらく続けば、オンラインギャンブルは近い将来、エンターテインメント産業の中で最も収益性の高い部門となることが考えられます。